すると、友がこんなことを言うのだった。

「やっぱりいるよな」

僕は思わず彼に顔を向けた。

「さっきから、悪寒がするんだ。今までに感じたことのない……」

「何だよそれ」

「俺、霊感強いんだ。昔から霊を見るのは慣れてるけど……ここまで怖いと思ったことはない」


あまりにも、彼が真剣に話すので、僕は不安になった。

「ま、またまた! そうやって驚かすなよ」


すると、再び二階から物音が。

ドン!


友は唇を噛み締めた。

「ごめん。何か怒ってるみたい。今日は帰るな」


僕もまた、恐怖を感じ取ってしまう。