夏は恋する季節




あたしは平然として自動販売機にお金をいれてボタンを押す




ガコンッと出てきたペットボトルを取りだしあつくなった手を冷やした




「あー、見てたわけ?」




なにかを悟ったように囁く了




「あう、えっと、…はい」



ふーん、と了は言ったきり黙ってしまった