「奏ちゃーん♪俺の事は捺って呼んで?ホンマに可愛いなぁ~」
テンションの高い捺は奏に抱きついた。
「捺!何抱きついてんだよ」
和人が思いっきり頭を叩くと、
捺は頭を痛そうに押さえながら離れた。
「ひでぇよー。何で叩くんだよ~!?奏ちゃんを自分のものにしたつもりかよ!?」
「ちげーよ、バカ!こんな地味女…誰が好きになるか!」
和人の顔は真っ赤に染まっていた。
…動揺しすぎでしょ。
「てか、地味女って失礼でしょ!?」
「メガネに三つ編みは十分地味だろ」
「それはっ……!なりなくてなってる訳じゃないもん」
「地味に変わりはねぇだろ」