「玲香、お前…そいつを知ってるのか?」 和人が顔を覗き込むと、 玲香の顔がハッとなり「し、知らないわよ…」 と、否定した。 「奏ちゃん、制服が乾いたら持ってくるわね!ゆっくりしてて」 玲香は苦笑いすると、 再びハイヒールの音をたてながら 部屋を出ていってしまった。 ………。 ………………。 佐久間って人に話し掛ける言葉がない。 相手も少し戸惑ってる。 そういえば、窓の外はすでに明るい。 お昼過ぎてるのかな?