「さっ、ついたよ」 連れて来られた場所は、 来たこともないような森の中だった。 「ついてきて~」 「…嫌です」 何なのこいつ。誘拐? その男は困ったように笑いながら 奏を肩に抱いた。 「っえ…!?」 「ちょっとごめんね?」 そう言って更に森の奥を歩き始めた。 まさか…私が聖の女ってバレたの!? こいつ、総長って言ってたから…