それに、


いつまでも和人のアジトに


置いてもらうわけにはいかない。


…バイトでも始めて1人暮らしをしないと。


奏は和人の部屋で


バイト募集の本を見ていた。



「んー…病院の掃除、コンビニの店員…何がいいのかな」


「奏、何やってんだ?」


と、和人が後ろから抱き締めてきた。


何か温かい。


それに肩に冷たい滴が…。