そして、地図通りに向かうと 団地の隅っこに小さな家が立っていて、 ここが柚希くんの家だ。 随分と小さな家。 庭の花が枯れていて、 枯れ葉が散らばっている。 「あのー…」 と、そこへ1人の中年のおばさんが 声を掛けてきた。 「はい?」