玲香さん……。
「…達哉、もうやめて。死んだのは聖のせいじゃないの」
「こいつのせいに決まってんだろ!」
「違うわ!…美嘉は、赤ちゃんを授かった時、不安でいっぱいだった。でも、嬉しかったのよ」
「何だと?」
達哉は眉間にシワを寄せた。
…嬉しかったって、どういう事?
「大好きな人との子供を恵んだ美嘉は産む決心をしたの。でもね、あの子は身体が弱かったから母子の命が危なかったの。それでもあの子は言ったわ。『赤ちゃんをお願いします』って」
「嘘だ………」
「美嘉が自分で決めた事なの!」
「嘘だ!なら何で、美嘉は俺じゃなくこの男を選んだ!?」
達哉が尋ねた時、
何となくだけど答えが分かるような気がした。

