奏と玲香は、 病院の駐車場に置いている玲香のバイクの元へ 向かった。 …太陽が登りかかっている。 私…何時間も寝ていたんだ。 「玲香さん、聖はどこへ向かったか分かりますか?」 「おそらく、『殺鬼組』のアジトね」 「アジト……。場所が分からない…」 しょんぼりしていると、 玲香は口の口角を上げて地図を取り出した。 「ふふっ、任せて。場所なら分かるから」 「本当ですか!?」 よかった、これで行ける。