「奏…おいで」 聖の声が再びゾクッと震わせた。 ………。 「…あぁ、そうか。他の女がいるから嫌なのか」 聖はクスッと笑った。 …違う、そんなのどうでもいい。 怖いから近づきたくないの。 「さっ、皆。部屋を出るよ」 新が手を叩くと、そこにいた女たちは 不満そうに奏を睨みながら部屋を出ていった。 …新は、聖を支える副総長を務めている。 そして、聖の1番の理解者でもある。