「私ね、最初は1人の人に愛されるならそれでもいいって思った。けど、私も皆に愛されるような存在になりたい」


和人や聖のように、尊敬されたい。


沢山の人の役に立ちたい。


私も変われるかな?


「和人にも聖にも愛される私って幸せ者だねっ!…私は、和人が好き。でも…なぜか聖の事がほっておけないの。どうしてなのかな」


奏はそっと和人の頬に触れた。


ひんやりしていて気持ちいい。


和人、ごめんね。


守ってもらってばかりで。


何も出来なくて。