1日が過ぎた。


和人はまだ眠っている。


早く起きて。


声を聞かせて。



…聖に連絡しても、


電源が切れてて繋がらない。


どこに行ったの。


「…ねぇ、和人」


奏はイスに座って和人を見つめた。


「和人は皆に愛されてて羨ましいよ。…きっとね、聖は自分が1人だと勘違いしてたんだと思う。だから私を離さなかったんだよ。でもね、聖も愛されてるんだよ。新や部下たちに」


いつか、自分で気づく日が来るよ。


だって、今の聖は


少しずつ変わってるから。