すると、履いていたヒールの先が ボキッと折れた。 「うそっ!?ヒールが…」 お気に入りだったのに…。 本当についてない。 「ったく、仕方ねぇな」 和人はため息をつきながら奏の前に来て しゃがみこんだ。 「乗れよ、おぶってやる」 えぇっ!?/// 「でも、人が沢山通ってるし…」 「んなもん、気にしねぇよ」 「っ………」 恥ずかしいけど、少し嬉しいかも。