「お姉ちゃんたちが柚希くんのママを探してあげるから大丈夫だよっ」 そう語りかけると、柚希は嬉しそうに頷いた。 子供と接する事ってめったに無かったけど、 私もいずれ母親になる立場なんだよね。 母親………。 しばらく水族館の周辺を探していると、 後ろから「柚希っ!」と女性の声が聞こえた。 「ママっ!」 柚希は走ってその女性の所へ向かった。 あれがお母さんなのかな? 見つかってよかった…。