捺くん、そのニンマリ笑顔が怖い。 …のわりには、あまり怪我をしていない。 「捺、お前怪我してねぇだろ!自分で手当てしろ」 和人に言われた捺は、更にニンマリ微笑んだ。 「あれ~?もしかして…ヤキモチ??」 「ばっ…ちげーよ!!」 否定してるくせに耳が真っ赤だよ。 本当、分かりやすい人。 「和人ー、俺は傷ついた心を奏ちゃんに癒してほしいんだよー」 「他の女に頼るんだな」 「そんなぁー…」 捺はしゃがんで地面を弄り始めた。