「いててっ!もっと優しく出来ねぇのかよ!?」 「しょうがないでしょ!傷が深いんだから」 夜が明けて、 奏は和人たちと『林寺組』の倉庫に戻って 手当てをしていた。 「お前のやり方が下手なんだよ!」 「何よ、文句でも言いたいわけ!?」 私の手当ての仕方が下手とか酷くない!? 人がせっかく………。 「奏ちゃーん!俺も奏ちゃんに手当てしてほしいな?」 と、ニンマリ微笑んでいる捺がやって来た。