次第に怒りがこみあがり、 拳がぎゅっとなった。 「『颯奨組』に挑む事がどれだけ苦痛か教えてやるよ」 そう言うと、和人の口角が上がった。 何だ、こいつ。 「…奏の苦痛に比べたらこんなもん、痛くも何ともねぇよ。俺は伊吹聖…お前に勝つ」 奏の苦痛だと? お前があいつの事を知ってるつもりか? 「…何でも知っているつもりで口聞いてんじゃねぇ!!いけ!!お前らぁ!!!」