「俺は絶対勝つ。遠慮はしない」


聖は、横にいる奏を抱き寄せた。


お互いの顔の距離は10センチもなかった。


すぐ目の前には聖の顔が…。


「奏…決闘の後、伝えたい事があるんだ」


「伝えたい事…?」


「…必ず、帰ってくる」


そう言うと、


聖はそっと額にキスを落としてきた。



…聖、ごめんなさい。


私…和人に負けてほしくない。