「玲香さんっ!?」 「やっほ」 どうして玲香さんがここに!? な、何で!? すぐに窓を開けると、 玲香は顔をひょこっと中に入れた。 「奏ちゃんに渡したい物があって来たの」 「渡したい物…?でもどうしてここが!?」 「ん~……まぁ、和人から聞いたの。はい、これっ」 そう言って、 玲香はポケットから紙切れを取り出して 奏の前に差し出した。