その足音は、 静まっていた倉庫中に響かせて 緊張していた心を少しだけほぐした。 「お帰り、奏。自分から帰ってくるとは思わなかったよ」 「………」 上手く、言葉が出ない。 声に出そうとしても、震えが止まらなくて…。 「何で逃げたんだ」 聖の表情が強ばっていた。