ー志乃sideー
志乃「(あつい……)」
体中が燃えるようにあつい……
そして、なぜ寝ている……???
拷問部屋は……???
手足の縄は……???
背中に、板が入ったような鈍い感覚がして、動かない。
目と首だけを、最小限に動かして、部屋の中を見渡す。
志乃「……あれ……ここ、違う部屋……」
かすれる声で呟く。
志乃「(どういう風の吹きまわしだ……?)」
恐らく……拷問してもなにも吐かないあたしを間者ではないと判断したもしくは
志乃「(……生かして何かボロが出るのを待つのか……はたまた女だとばれたのか……)」
拷問されてて気づいたことだが……
どうやら自分はタイムスリップしたのかも……と思いはじめていた
志乃「(あたしを拷問に掛けた奴ら全員着物姿でロン毛のヤローばっかだったもんなァ……刀で斬られたときはまさか本物なんて思わなかったし……)」
額には濡らした手ぬぐいのようなものが乗せてある
久しぶりの布団の上でゆっくりと考えられそうだ
志乃「(さぁて……どうしたモンかなァ……)」
正直に言っても信じるなんてまずありえないだろうし、(あたしだって信じるのに随分時間かかったし)
疑いの目は晴れたわけじゃないんだ
これからまたなにかを言えとせかされるだろう……


