多分だけど 父さんは過労なんかじゃなくて、ガンだったと思う。 会う度にどんどんやつれていき、骨と皮になっていった 真っ黒だった髪の毛はいつの間にか抜け落ちて、つるつるになっていた それでもあたしが疑わなかったのは 父「また来たのかぁ!うんうん、お前は父さん想いのいいこだなぁぁぁ!!!」 父「志乃ー!父さんの頭どうだ?イケてるだろ!これでシャンプーいらずってな!ガハハハハ」 いつもいつも元気だった父 いつもあたしのために嘘をつき続けた父 そんな父が大好きだった