「…俺はずっと希美を見てた。榛名を好きな希美をずっと、見てきた。だから俺も失恋してる」 「…っ」 「…同情でも何でもいい」 「な、に?」 「…希美の傍にいられるなら、何だって構わない」 何を、言いたいんだろう。 「俺と付き合って」 窓から吹いた風が書類を拐う。 そして私の思考も拐った。 数枚の書類がそよぐのを横目に、少しの間呆気にとられていた私はハッとする。