「…誰、見てるの?」 野球部の練習を頬杖を付きながら眺めてると、壱縷が私をじっと見つめていた。 「特に誰も見てないよ」 「…嘘つき」 「うるさい」 本当に鋭い。 始めに目についたのは、彼だった。 副会長の榛名(haruna)君。 榛名君の茶髪はチョコレートみたいで甘そう、なんて。