「止めておいたほうがいいですよ、牧原君。春日会長に手を出せば壱縷さんが黙っていませんから」 「げ、まじかよ。それは勘弁。あの人超怖いし」 冷静沈着な彼女は塙(hanawa)さん。 眼鏡美人の会計。 バレーボール部でセッターをしているらしい。 「俺、壱縷さんがいなかったら絶対会長のこと好きになってたぜ」 「…はいはい」 「まじそう言う冷てえとこも堪んねえ!」 舌舐めずりする牧原に塙さんと目を見合せて溜め息。