そして既読無視して数分。


『寂しい』


明日来いってことなのかな。


どうせ行くけど。生徒会長がずる休みは流石に不味い。


このまま無視し続けると壱縷が拗ねてしまうんじゃないのかな、と思い、プッと噴き出す。


そして『また明日。プリンよろしく』と返して携帯をポケットに仕舞った。


そろそろ家に帰ろうかな。


ぷち逃避行もこれで終わり。


濡れて冷たい体を早くお風呂で温めようと足早に公園を後にする。


―――その夜、あまり枕は濡れなかった。