「榛名君は希美さんのことが好きなんだと思ってた…」 「春日さん?」 「希美さんは才兼備色で容姿端麗だから勝ち目ないって思ってたの。私なんか生徒会長も務める希美さんの足元にも及ばないから…」 「…」 「ずっと希美さんが羨ましかった」 何、それ。 敵わないのは私なのに。 私が日野さんをどれほど羨ましく思ったことか。