「…頭痛い」 「もう良いって」 机に伏せた壱縷。 マウンドに立っているときとはまるで別人だ。生徒会室からは野球部の練習風景がよく見えるから、たまに盗み見ている。 「自主練戻っていいよ?」 「…いや」 「嫌って…」 「…希美といる」 そして壱縷は何故か私に懐いている。