「あれ、知ってるの?」





榛名君は少し照れた表情を見せる。


赤くなった頬を隠そうともしない榛名君に、私は唇を噛み締めた。




「…う、ん。なんとなく気づいた」





甘ったるい飴には、息が詰まる。