急に立ち上がった私に、壱縷はきょとんとした。 「…どこ行くの?」 「職員室。書類出しに行ってくる」 「…俺も行く」 「いい。一人で行くから。 そこのお菓子食べといていいよ」 篭に入ったお菓子を指差してそそくさ生徒会室を出る。 ああ、もう。 なんかモヤモヤする。 私が傷付けたみたいじゃん。 …あんな顔するなんて卑怯だ。