私、春日希美(17)


一応この学園の生徒会長を務めている。





「…のんちゃん」





書類整理をする私の邪魔をするこの男。


さっきから頬を突いてくる男の指をバシッと叩く。





「邪魔しないで」

「…」

「ペンを盗むな」





ムッとした男は無言でボールペンを盗んできた。


この男は壱縷(ichiru)


生徒会役員でもなんでもない男。


なのに毎日こうして生徒会室に入り浸る。