その日は山南さんが死んだ日だったからかな。 僕が宗次郎だって話をした日だったからかな。 君は僕を受け止めてくれた。 そんな気がしたんだ。 その日は、君も傷ついてたよね。 仲の良かった山南さんが死んだから。 だから僕に縋るように抱き締め返してくれてた。 だから僕も縋ったんだ。 山南さんが死んだ事を僕のせいじゃないって言ってくれた君に。 心の風穴を埋めるように。