「もう一本!」

集中している沖田は青葉達に気付かない。 

「凄いよなぁ、総司は。いろんなことが」

藤堂が呟いた。

「藤堂様にも、いいところが沢山あると思いますよ」

「どんなところが?」

藤堂が拗ねるように言った。

「えっと、例えば、元気な所とか。優しいところとか。人の心をちゃんと考えているところとか。いつも声を掛けてくれるところとか」

青葉は指を折って数える。

「こんなにありますよ?」