「お待たせしました。
蜂蜜入りホットティーです。」
カタンと静かに音をたて、テーブルに置かれたマグカップからは蜂蜜のいい香りがする。
その人は、それをみて、ふっと微笑むと
俺を見上げ会釈した。
やっぱり可愛い。
この人の名前、
俺、知らねえな。
「あの……… 」
俺が声をかけると、その人は俺の顔を見て
頭を傾げた。
「名前聞いてもいいですか?」
「名前………ですか?」
「もし、いやだったら
いーんすけど」
拍子で話し掛けてしまった。
「?……宮代色羽です。」
「宮代色羽さん………。ありがとうございます。ごゆっくりどうぞ。」
俺は、そのまま、厨房に 入り、ロッカールームへと、足を進めた。


