元姫と現姫ー嘘に塗れた真実ー






「......桜の言うことを、信じよう」




「なっ、何でですか総長!」





蓮の言った言葉に顔を上げる。





「蓮、」




「...桜と、それから麻里奈に、全部聞いた。




......元姫追放と来龍襲撃は、...計画されていたものだったそうだ」






「計画...?」



「じ、じゃああの襲撃は...!」



「その事と元姫追放、何の関係があるって言うんだよ...」





倉庫中に衝撃が走った。





みんな、様々な反応をしていて。その中、私はずっと蓮の方へ視線を向けていた。






「来龍襲撃は、麻里奈と他2人による計画だった。...桜を、追い出すための」





「桜さんを...!?」




「嘘だ、麻里奈さんがそんなこと...っ」





「嘘じゃない。今言っていることは全て、真実だ」