正直、私にいじめられたと嘘をついた麻里奈ちゃんに悲しくもあり同時に怒りもあった。
どうして嘘なんて、
私は、いじめなんかしていないのに。
嘘で私をみんなから遠ざけ、周りから蔑むように仕向けた麻里奈ちゃんが憎らしかった。
最低だ、と罵られる度に心の奥底から黒い感情が湧き上がってきて、必死に抑え込んだ。
裏切り者だと言われても尚、みんなを守ったつもりだった。
みんなのことを、一瞬でもにくいと思ってしまった。だけど、一度だって恨んだことはない。
馬鹿みたいだ、私。でも必死に守ってた。だって、みんなのことを嫌いになんてなれなかったから。
いっそ嫌いになれたら楽なのに。心の奥から恨めたら、いいのに。
嫌いになろうとする度に、楽しかった思い出、私の居場所だった優しいみんなを思い出して、涙で前が霞んだ。
辛かった。
どんなに蔑まれてもみんなを嫌いになんてなれない。しつこいと思われるかもしれない。それでも、私はみんなのことか好きだった。
みんなを守ってたのは、みんなを好きでありたい私のエゴだ。


