元姫と現姫ー嘘に塗れた真実ー






「っ桜!!」




「れ、ん」





蓮が悲痛な表情を顔に浮かべながらこちらに向かって走ってくる。




その足が私の前でピタリと止まった。




蓮は腕を半端に伸ばして、何か思い詰めるように俯いてから腕を戻した。






「.........ごめんね」





傷付けて、ごめん。





「...幹部のみんなだって、一度出ていった私の話なんて聞きたくないかもしれない。でも、それでも。話さなければいけないの」




幹部のみんなに向けて、先ほどみんなに言ったことと同じことを言う。





...あぁ、やっぱりみんなの顔を見たら涙が溢れそうだ。



じわりと目尻に浮かんだ涙を必死に引っ込めた。まだ、まだだ。話は終わってない。