元姫と現姫ー嘘に塗れた真実ー






だけどーーーこの胸の痛みのせいにして、また逃げ出すなんて、




そんなことは絶対にしたくない。




だって決めたから。みんなと、向き合うって。前に進むって。





「私のことを、許せない人もいるって、わかってる」





不意に力強く零した私の言葉に、みんなの罵声が止んだ。...聴いて、くれてる。聴こうとしてくれている。



それだけで大丈夫。





「言い訳は言わない。私は、真実を告げるためにここに来たから。




だから、最後まで聞いてください」





そう言って頭を深く下げた。







シン、と静まった倉庫。






「......桜さん。最後まで、話してください。俺等みたいに特別権限がない奴でも、ちゃんと聞かなきゃいけないと思うんです」





「...うん、」





大勢いる内の一人の男の子が言った。