元姫と現姫ー嘘に塗れた真実ー





「…復讐…っ?」




震える声で、必死に言葉を紡ぎながらそう言った。



「そうだよ?桜を不幸にするため。」




「アタシとめぐるはねぇ、利害の一致で協力したの。」




めぐると麻里奈ちゃんが笑いながら言う。



どうして、笑っていられるの?




利害の一致って、なに…?




私の心情を読み取ったかのように、めぐるは言った。




「私は桜を不幸にしたい。麻里奈ちゃんは桜を来龍から孤立させたい。」



そうするためには、どうすればいいのか分かるよね、と。


裏切り者というレッテルを貼られて、不幸になって孤立した今なら、理解できるでしょう、と。


めぐるは言葉を紡いでいく。


私が意見する隙間なんて、与えないように。






「桜を来龍から追い出させる。…それが妥当、でしょう?」




ゾクリ、ゾクリ。




めぐるの言葉に私は顔を青くしていく。



段々と明かされる真実。