元姫と現姫ー嘘に塗れた真実ー







「桜だけ幸せになるなんて許さない…。だから………、


麻里奈ちゃんと、協力したの。」




めぐるの言葉に、目を見開く。




「ま、りなちゃんと………っ?」



なんで。



どうして、めぐるが。




麻里奈ちゃんと、協力して、…何をしたの?




震える唇で言葉を紡ぐと、めぐるは顔をあげて笑った。






「そんなの、決まってるじゃない。桜を―――、」







―――ガシャン!!








めぐるの言葉を最後まで聞く事はなく、倉庫の中から、大きな音が鳴り響いた。






「何…?」





めぐるが怪訝そうな顔で倉庫を見た。




私も、倉庫に目を向ける。