『何を言っても信じてくれないのに、縋ったって意味ない。
だってもう、傷付きたくないから。』
一度弱音を履いた時に、私はそう言った。
だけどそれは、逃げているだけ。
私も、めぐるもみんなも。
自分から、逃げているだけなんだ。
期待して違う結末だと悲しくて、辛くて。
真実から目を背けて嘘を重ねて。
嘘に嘘が積み重なって、修復出来なくなる。
本当の事が、埋もれて見えなくなる。
そんな状況の中で本当のことを言っても誰もわからない。
「……っ」
だけどそれじゃあ駄目なんだ。
逃げているだけでは何も変わらない。
だからもう、
「……………終わらせに行こう…」
私は、逃げない。
真実をその手で掴むんだ。


