また、涙が溢れる。
もう、あんな辛い思いはしたくないのに。
来龍の倉庫になんて行って、みんなにまた辛辣な言葉を投げられたら…、
耐えられないよ…。
塞いだ傷口が壊れそうで、怖いんだよ。
信じて、なんて言葉じゃ足りなくて。
泣いても叫んでも振り向いてくれなくて。
期待した分だけ傷付くなら、初めから期待しなきゃいい。
そしたら、傷もその分浅くなるから。
私は、実感したんだ。
「……」
だけど、だけどー…
―――本当にこのままでいいの?
めぐるとも、みんなとも、私…、
最後まで、頑張って伝えたわけじゃない。
信じて、確かにそう言ったけど。
でも…
『もう何を言っても無駄だから』
そう言って、途中で諦めてた。


