「…仁くん、ここはどこなの?」 「麗華の家だよ」 「え…っ」 慌てて周りを見渡す。 確かに、麗華の家だ…。 なんで気付かなかったんだろう。 「私、なんで麗華の家に…」 私がそう言うと、仁くんはキョトンとしてから首を傾げる。 「桜ちゃん、憶えてないの?」 「…?」 「倒れてたんだよ、マンションの下で。」 「…っ、」