元姫と現姫ー嘘に塗れた真実ー





***


あの日は少し、嫌な予感がしたんだ。


良く分からないけれど、なんだか良くない事が起こりそうで。


そんなことを言ったって誰も相手にしてくれないと思い、気を紛らすように急ぎ足で学校に向かった。






__それが、ダメだったの?





あの日、学校へ行かなければ。


あの時、一緒に居なければ。


あの場面に、遭遇しなければ…






未来は、変わっていた?






ねぇ、今さら後悔しても遅いけれど。






__それでも私は、いつかきっと…