元姫と現姫ー嘘に塗れた真実ー





私に友達、なんて。


ありえない。ありえないよ。




「なん、で…っ!」



戸惑う私。


瞳がゆらゆら、


ゆらゆらと、揺れる。




こんなこと、今までなかったのに。


なんで、なんで。



わかんないよ、もう、全部。



彼女も、…私も。




それでも彼女は、気にすることもなく、無邪気で、純粋なその瞳を細くしながら満面の笑みを浮かべた。



「私が桜ちゃんのこと、好きだから。友達になりたいと思ったんだよ!」




_きっと、私は、その綺麗な瞳に惹かれたんだ。