元姫と現姫ー嘘に塗れた真実ー




で、やって来た知り合いとは…




「じ、仁くん!?」




「やっほぉ、桜ちゃん。」


ニコニコ手を振りながらやって来たのは、仁くんだった。


「え、仁くん、車の免許持ってるの?」


「うん。俺、18歳だし。つい最近とったんだ〜」


と、年上だったんだ…。

全然わからなかった。




「ったく、遅いわよ下僕!」



「え、俺下僕!?何時から!?」


麗華は仁くんのことを”下僕”という。
それに対して仁くんは困惑状態。



「アタシが呼んだら5分以内に来なさいよ。」


「何様!?」


「はぁ?何言ってんのアンタ。麗華様に決まってるでしょう?」


腰に手を当てて、上から目線で仁くんに反論する麗華。


れ、麗華様って…。