元姫と現姫ー嘘に塗れた真実ー




「…で、来ない?」


「お邪魔じゃなければ…、行こうかな…?」


”パーティー”その懐かしい響きに、少しワクワクする。

昔はよく、麗華の家でお泊り会とかパーティーとかしていたから。




「もう材料は買ったし、帰ろうか。」


「うん。」


レジを済ませた後、麗華と喋りながら出口へと向かう。



_ザーザー…



「あ…、来た時より酷い雨…」



「うっわ、天気予報当てにならないわね!」



隣でプンプン怒っている麗華。

その気持ち分からなくもないよ…。
天気予報では、晴れって言ってたんだけどなぁ。

どうしようか。


「仕方無い…、知り合い呼び出すわ。」




「知り合い…?」


「車で来てもらうわ。」



麗華の知り合いで、車の運転できる人居るんだ…。