元姫と現姫ー嘘に塗れた真実ー





もう既に今日の夕飯の買い物はしたので、お菓子を持ってレジへと向かう。


_ドンッ


「きゃ、」




「わっ!?」



誰かにぶつかってしまった。



私はぶつかった拍子に転けた。
そんなことより!あ、謝らなくちゃ。



そう思い、勢い良く顔を上げる。


「あの、ごめんなさ…!」


と、そこで言葉を紡ぐ。


なぜなら、いま目の前に居るのは知っている人だったから。


「れ、麗華!」


「桜!?」


麗華だった。



「麗華も買い物に?」


「そうよ。冷蔵庫空っぽだったもの。」


「そうだったんだ…」


ほんと、偶然。

ちら、と麗華の持っているカゴを見ると、その中には既に沢山の食材が入っている。