コトン、とペンが紙の上に落ちる。
両手を天井に向けて真っ直ぐに伸ばし、首をコキコキと鳴らす紗良奈。
チャンス到来、とばかりに、
「ねぇ」
と話しかけてみた。
なに? というように小首をかしげ、濃紺な瞳がボクを見た。
「聞きたいことがあるんだ」
「どうぞ」
苦笑交じりに彼女が呟く。
けど――
困った。
なんと聞いていいのかわからない。
「どうしたの?」
不思議そうに彼女の身体が向き直る。
「夜のことなんだけど――」
呟くと、
「夜?」
小さく返された。
両手を天井に向けて真っ直ぐに伸ばし、首をコキコキと鳴らす紗良奈。
チャンス到来、とばかりに、
「ねぇ」
と話しかけてみた。
なに? というように小首をかしげ、濃紺な瞳がボクを見た。
「聞きたいことがあるんだ」
「どうぞ」
苦笑交じりに彼女が呟く。
けど――
困った。
なんと聞いていいのかわからない。
「どうしたの?」
不思議そうに彼女の身体が向き直る。
「夜のことなんだけど――」
呟くと、
「夜?」
小さく返された。

