「どこだ?」




「コンビニに居るの、外に「由奈、誰と電話してる。」






振り向くと、いた。




いつの間にか私の後ろに、雄也さんが...。





「由奈、逃げろ今いーー」





雄也さんが私の携帯をとって、通話を切った。



仁の声は、焦っているように感じた。





「由奈、行くぞ。」



「い、いやっ。」




雄也さんは、ポケットからチラッとナイフを見せてきた。



それを見て、口を閉じる。



ナイフなんて…



刺されたりするかもしれない、どうすればいいんだろう。





「外に行くぞ。」




私の手をぎゅっと握り締めると、コンビニから出て行く。



コンビニから出てしまった。



道は暗いし、誰も居ない。




「なんで、アイツに言ったんだよ?」





アイツって?



私の腕を握る手が強くなる、爪がグッとのめり込む。